紫外線量が最も強くなる7月8月は、日焼け止め、日傘、UVカット衣料など日焼け対策を怠らないようにする方も多いと思いますが、過度の日焼け対策は、体に必要なビタミンDの合成を妨げてしまい、ビタミンDが不足するとお肌にも体にもマイナスな影響を及ぼしてしまいます。

紫外線(UV‐B)を浴びることで、体内で合成できる唯一のビタミンがビタミンDです。カルシウムの吸収を助け、血液中のカルシウム濃度を一定に保つ働きがあり、不足すると骨粗鬆症や、骨軟化症の原因となります。幸福ホルモンといわれるセロトニンの分泌を活性化する働きもある為、不足するとうつ病や、疲労感、情緒不安定、不眠の原因にもなるようです。また肌の表皮細胞を活性化する働きや、皮膚の殺菌、バリア機能を高める効果もあり美肌に必要なビタミンといえます。食物で補うビタミンDには2種類あり、植物由来のD2と動物由来のD3があります。D2はきのこや海藻類に、D3は鮭・しらす・かれいなど魚類に多く含まれています。食事で摂取することも大事ですが、効率的な方法として日光浴がおすすめです。

1日のビタミンD摂取量の指標は5.5 マイクログラムといわれています。体内での合成時間は、季節や環境によって紫外線の量に変動があるため決まった時間をお知らせすることができませんが、目安として7月晴天日の正午、顔と両手に紫外線を浴びた場合、札幌市4.6分、つくば市3.5分、那覇市2.9分という研究結果があります。日焼け止め、衣服、窓を通した光などは紫外線(UV‐B)を阻害することから、日焼け止めなどを塗らずに直射日光にあたる皮膚の範囲を広くすると、時間を短縮して合成できるとのこと。数分とはいえ紫外線ダメージが心配な場合は、メラニンの生成が少ない手のひらを直射日光にあたるようにして、毎日少しずつビタミンDの合成をしてみてはいかがでしょうか。