梅雨から夏にかけて最も注意が必要な食中毒。特に水分が多く含まれている食品や高タンパク質食品は菌が繁殖しやすいといわれています。気温も35度前後が最も菌が増殖するので、残り物を食卓に出しっぱなしにしないように気をつけてくださいね。実は、食中毒に打ち勝つ身体をつくるのにオススメなのが『納豆』。ヘルシーなイメージの納豆ですがなんとも頼もしい食べ物なのです。

江戸時代からは一般的にも食べられるようになっていたといわれる納豆ですが、江戸時代の食べ物辞典に、「納豆は、毒を消して食をすすめる」と書かれているそうです。洋食化した現代でも日本の食卓には欠かせない納豆は、悪い菌を抑えて、乳酸菌といった良い菌は増やすことからも、便秘の方の整腸作用だけではなく、O-157といった食中毒菌にまで効果があるといわれています。納豆だけに含まれる『ナットウキナーゼ』という酵素は、唯一血栓を溶解できる酵素です。動脈硬化や脳卒中、高血圧といったリスクからあなたを守ってくれる食べ物としては、薬にも負けないぐらいの力をもっているのです。

納豆は、朝食よりも夜の食事に加えていただく方が効率的に効果を得られます。睡眠中のお肌の代謝もアップして、寝ている間にできやすい血栓を減らす役割もあるのですが、『ナットウキナーゼ』は70度以上の熱を加えると働きが鈍るので、常温でそのまま食べることをおすすめします。食べてから8~10時間は効果が持続するので、1日1パックの方は夜の食事に加えてください。食物繊維が多く摂れるのは大豆の皮がついた粒タイプ。ひきわりタイプは酵素の繁殖面積が広いので血栓予防に期待ができます。朝は粒タイプ・夜はひきわりタイプと食べ分けてもいいですね。