気温が徐々に高まってきて、今年もまたマスクと共に夏を迎えるとなると、気になるのは顔から出てくる汗ですよね。“脇や手足は大丈夫なのに顔だけ汗が止まらない”こんなお悩みのお客様が結構いらっしゃいます。今回は顔だけ出る汗の原因と対処法をお話していきます。

目次
・顔にだけ汗をかく原因
・あなたの汗は“いい汗”or“悪い汗”
・顔汗の対処法

【顔にだけ汗をかく原因】
顔だけでなく特定の場所にしか汗をかかない方は、全身の汗腺が弱っている可能性があります。汗は体温コントロールや新陳代謝にはかかせない現象です。特に夏場の暑い時期に汗をきちんとかかないと、体内に熱がこもり熱中症などのリスクが高まります。
本来人間の体には200万~500万の汗腺があり、それらすべてから汗を出して体温調節をしています。ただ、最近は常にエアコンなどで温度調節された室内にいることや、運動不足により、全身の汗腺が休眠状態になってしまっている人がすごく多いのです。
そして全身の汗腺のほとんどが機能低下しても、心臓に近い顔や脇の下、首回りの汗腺は活発なままであることが多いため、顔に汗が集中してしまいやすいのです。

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【あなたの汗は“いい汗”or“悪い汗”】
でも汗って全くかかないより特定の場所でもかいていたらいいんじゃないの?と思われますよね。顔からかく汗には、お肌の新陳代謝を促し保湿を高める美肌効果があると言われています。
しかし、それは“いい汗”をかいた場合に限ります。 “悪い汗”をかいてしまうと、そのような効果を得ることはできません。 それでは、いい汗と悪い汗、その違いはどこから生まれるのでしょうか?
汗の原料となるのは血液です。汗腺は毛細血管から血漿をくみ上げた後、塩分やミネラルといった物質を再吸収して血液中に戻し、水分だけを残します。こうした機能が働くことで、ほぼ水分だけのサラサラ汗=いい汗をかくことができるのです。
ところが、汗腺の機能が衰えるとうまく再吸収ができなくなり、塩分やミネラルが混ざったベタベタ汗=悪い汗をかいてしまいます。
悪い汗が皮膚表面の皮脂と混ざりあうと雑菌が繁殖、さらにイヤな臭いも発生します。これでは美肌効果どころか、お肌トラブルを引き起こす結果になりかねません。
美肌効果を期待するならば、汗腺を鍛えていい汗をかくことが大切です。

【顔汗の対処法】
では、休眠状態の汗腺を目覚めさせ、いい汗をかくにはどうしたらよいのでしょうか。ここでは汗腺がしっかり働くように汗腺トレーニングの方法と顔汗をかいた後のスキンケアをご紹介していきます。
汗腺はすぐに開くこともできますが、すぐに閉じてしまう器官でもあるため常に鍛えてあげる必要があります。汗腺トレーニングとしておすすめなのが手足浴です。
44~45度の少なめのお湯に手足を15分程度つけることで汗腺が開きやすくなります。手と足は体の他の部位に比べると温度が低いため、ここを温めることによって深部体温を上げる事が出来ます。
ここで気を付けていただきたいのが、肩までお湯につかってしまうと汗腺が開きにくくなり逆効果となってしまいますので注意してください。
また、手足浴をしながら歌を歌ったり、腹式呼吸を意識して行っていただくことで効果がよりアップしますのでおすすめです♪個人差はありますが、2週間ほど続けていただくと効果を実感していただける方が多いと思います。
汗腺トレーニングで顔からどんなにいい汗をかけるようになったとしても、そのままにしておくのはNGです。汗と皮脂が混ざって保湿効果が得られるというメリットはありますが、皮脂の量が多過ぎたり、そのせいでメイクが崩れたりすると、皮脂やメイクが毛穴に入りこんでトラブルの原因になってしまいます。
また、いい汗にもわずかながら塩分やアンモニアなどの物質が含まれているため、放置しているとお肌に刺激を与え、かゆみやかぶれなどの原因になります。顔から汗をかいたら清潔なハンカチなどで軽く拭き取り、寝る前にはクレンジング剤や洗顔料を使って優しく丁寧に洗いましょう。
たくさん汗をかいたからといって一日に何度も洗顔料を使って洗っていると、皮膚に必要な皮脂まで落としてしまいます。 洗顔料の使用は朝と夜の2回程度に抑えた方が、お肌を健康に保つことができます。
適度に顔からかく汗はお肌にとってはトラブルのない健康な肌へと導いてくれるありがたいモノ。全身の汗腺を活性化させ、質のいい汗をかいて、天然の美肌を手に入れましょう。

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