私たちの生活に欠かせないものに「睡眠」があります。毎日の繰り返しで当たり前のように行っている行為ですが、とても重要な日常生活の一つなのです。今回は、「睡眠」について考えていきたいと思います。

睡眠は長時間とればいいものでしょうか。推奨時間はありますが、長ければいいというものでもありません。ですが、統計的に平均7時間前後を目安に睡眠がとれている人は、死亡リスクが少ないという結果が出ているようです。

睡眠不足はさまざまな影響を及ぼすといわれています。眠らないことで、血糖値を下げるインスリンが分泌されにくくなり、糖の調整が出来ずに糖尿病を招くことや、食べ過ぎを抑制するレプチンというホルモンがでにくくなり、さらに食欲が増すグレリンが出てしまいます。

このように、ホルモンバランスの乱れによって、排泄する状態がつくられず、ため込む身体になってしまうことで、肥満まで招いてしまいます。

睡眠時間が少なく起床時間が長い場合は、交感神経が優位に働き、緊張状態が続いている状態なので、高血圧につながるなどさまざまな不調を引き起こします。また、精神的にも休まらないため、心身共に悪影響が出てしまうことも指摘されています。

健康であっても、年齢とともに、体温調節がうまくいかなくなり、低体温から寝る体制が整わなくなってしまい、眠りが浅くなる場合があります。いままで睡眠することで整えられていた体内バランスが崩れることで、体循環や排泄機能の低下、慢性的な炎症などが起こり、知らない間に持病を抱える原因にも繋がります。

忙しすぎて睡眠時間を充分に取れない場合は、できるだけ睡眠の質が良くなるようにしてみてください。どれだけ寝たかだけでなく、どのような睡眠をとったか、睡眠の質もとても大切です。

眠ると、ノンレム睡眠(ぐっすり)が始まり、そのあとレム睡眠(浅い)が発生します。これが一夜のなかで4~5回繰り返し、ノンレム睡眠とレム睡眠を合わせると80~100分の周期で交代します。

睡眠前半の深いノンレム睡眠が脳と体を最も回復させてくれるので、寝始め90分の深いノンレム睡眠中に成長ホルモンの分泌が最大になり、体内の修復や疲労回復など重要な役割を行ないます。ホルモンは免疫とも連動しているので、さまざまな病気に対する免疫力をつける手助けにもなります。

この寝始め90分をしっかり質の良い睡眠にするために、大切なことをいくつか習慣化していただくことがおすすめです。

まず、起きる時間を一定にすること。毎日同じ時間に起きることで、生体リズムが乱れにくくなります。お休みの日に不規則になってしまわないようにリズムを正すことで、メラトニンも分泌されやすくなるのです。
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そして、朝起きた際は、カーテンを開け、太陽の光を浴びることです。明るい日射しを浴びると、体内時計をリセットしてくれます。光を入れることを習慣化することで、夜のメラトニンが自然に出て、快眠にもつながります。

また、夜は強い光を避けることがおすすめです。眠る前のスマホやパソコンは、ブルーライトが脳を活性してしまうためメラトニンの分泌を妨げてしまいます。室内も明るい照明がついたままだとリラックスできません。

お仕事上、夜勤がある、といった場合は、生体リズムを整えるために夜勤明けの朝の光をきちんと浴びてから睡眠をとる事や、食事の時間をそろえるなども効果的です。

イーズのホームケア用の光美容は、美容だけでなく、体内バランスを整えることにもおすすめできるものです。

質の良い睡眠をしていただくことで、生活の質(QOL)も向上するため、健康にもつながります。その日の疲れはその日のうちに!眠りによって健康や美容にもつながるため、当たり前の日常の1つを大事にしてくださいね。

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