私たちの身体の組織は、さまざまなもので構成されています。しかし、その組織成分も、加齢とともに増減することで、体調に変化をもたらします。今回は、私たちの臓器や組織、目に見える皮膚にも関係するエラスチンについてのお話しです。

エラスチンは「弾性タンパク質」で、弾力性・伸縮性が必要な全身の臓器や組織に存在しています。体内分布では靭帯に約80%、血管に約50%、肺に約20%、皮膚に2~4%存在しています。

その弾力性によって、骨と骨をつなぐ靭帯はゴムのように伸縮し、関節をスムーズに動かすのです。バストにもクーパー靭帯があり、乳腺、皮膚、筋肉をつなぐ役割をし、下垂を防いでくれます。また、血管や臓器を伸縮させる役割も担い、酸素を取り込み、循環、排泄するといった自然の行為にもかかわっています。

よく、血管年齢という言葉を耳にしますが、これは、血管のやわらかさをあらわしています。年齢とともにエラスチンが減少することにより、血管組織の柔軟性が損なわれ、流れが悪くなることで、動脈硬化や心筋梗塞、脳血栓といったリスクが高まってしまうのです。

加齢とともに関節が固くなり、痛みを伴いスムーズに動かせなくなってしまいますが、これらは老化により、組織のしなやかさが失われ硬化することが原因と言われています。このように、組織が固くなる原因の一つに、エラスチンの減少が関係しているそうです。

皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3つからなり、エラスチンは、コラーゲンと同じように真皮に含まれる成分ですが、真皮の中で、コラーゲンが70%を占めるのに対して、エラスチンはわずかに2~4%。

わずかなエラスチンですが、伸縮性のあるゴムのような働きでコラーゲン線維をまとめて束ね、伸縮自在に弾力を保つためには、このわずかしか存在しないエラスチンの力が必要なのです。

加齢や生活環境により、エラスチンは減少してしまいますが、不足すると、コラーゲンを結びつけることが出来なくなり、肌の弾力が失われ、タルミやしわの原因となってしまいます。エラスチンがしっかり補われることで、お肌のシワやタルミといったお悩みにとどまらず、バストアップにも期待が出来ます。

エラスチンは20代をピークに減少してしまうので、年齢とともに、お肌の悩みや生活習慣病などを感じるのは、エラスチン減少による各組織の硬化や循環、排泄力の低下によります。では、減少していくエラスチンを増やすためにはどうしたらいいのでしょうか。

エラスチンは一度失ってしまうと再生するには時間のかかる成分と言われ、紫外線、喫煙、ストレス、食生活の乱れなどは大敵です。

栄養素として取り入れるには、スジ肉、軟骨、カツオ、マグロ、モツ、手羽先などに多く含まれています。食べてすぐに変化は現れませんが、毎日少しずつ取り入れていただくことがおすすめです。

毎日の食材では取り入れにくい、と感じられる場合は、サプリメントもおすすめです。その場合は、エラスチンの質も様々ですので、出来るだけ純度の高いものを選んでいただくと、浸透性が高いものとなります。

目に見えるお肌には、ほんの少しのエラスチンですが、美容だけでなく健康面でも身体にとって影響の大きいものですので、ぜひ積極的に取り入れてみてください。

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