暑くなるとエアコンの影響や、様々な環境の変化によるストレスなどでトラブルを感じる方も多いのではないでしょうか。緊張するとお腹が痛くなったり、知らない土地に行くとお通じが悪くなったり、脳と腸は密接な関係で影響しあっています。そのため、「腸は第2の脳」といわれています。

昔から、「腹が立つ」「腹黒い」など、心と腹(腸)を関連付ける言葉が多く、脳と腸の関係性が深いことが分かります。地球上に生物が誕生し、多細胞生物に進化して生まれたのが肛門をもった口と腸だけの生き物(腔腸動物)です。脳よりも先に腸があり、脳はずっと後で進化しました。そのため、腸は脳の指令なく独自に活動でき、体調や健康状態に深く関わり、消化吸収だけではなく、免疫、ホルモン、精神状態など心身にとって重要な役割をしています。自律神経をコントロールする臓器といわれ、副交感神経が低下すると便秘をまねき、免疫力も低下するといわれています。

幸福感を感じるセロトニンの90%、やる気を出すドーパミンの50%が腸でつくられるそうです。そして腸から脳へ指令が行くのですが、腸内環境が悪化すると伝達がうまくいかないだけでなく、様々な病を引き起こします。ガン、糖尿病、最近では認知症とのかかわりも研究されています。腸内環境は、腸内に存在する70%ほどの免疫細胞にも影響するため、日頃から整えていくことが大切です。毎日、発酵食品をとりいれることも有効で、味噌、チーズ、納豆、酢、ヨーグルトなどは、消化を促してくれます。食物繊維と一緒に取ると、腸内細菌の餌となり活発に働く手助けに。腸内を整えて美容と健康をゲット!

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