気温差・紫外線・花粉など春先の肌や体が疲れやすくなる時期には、抗酸化作用の高い栄養を摂取することがおすすめです。ウコンは亜熱帯地域に多く分布しており自生しているものも含めると50種類以上になりますが、今回は日本でも栽培されている春に花が咲く春ウコンと秋に花が咲く秋ウコンをご紹介します。
春ウコンは正式名称を「姜黄(キョウオウ)」といい、ポリフェノールの一種で抗酸化作用の高い「クルクミン」が含まれており、胃腸に良いとされる精油やカルシウム・カリウムなどのミネラル成分が多く含まれています。辛味と強い苦みがあるため食用には向いておらず健康食品などに配合されることが多いようです。秋ウコンは正式名称を「鬱金(ウコン)」といいカレーのスパイスであるターメリックは、この根茎を乾燥させて粉にしたものです。日本薬局方で生薬として認定されており、抗酸化作用の「クルクミン」は春ウコンの10倍含まれているのだとか。中国の漢方薬や生薬は、「上薬」「中薬」「下薬」のランクがありますが、秋ウコンは高麗人参などと同じ「上薬」に位置づけられています。
秋ウコンの効果は二日酔いや肝臓機能の向上などが有名ですが、「クルクミン」は肌細胞の老化を防いで、シミ・しわ・たるみ・くすみなどを予防する美肌効果が高い成分でもあるため、「ターメリックラテ」などの気軽にとることができるドリンクが人気です。作り方は、牛乳200ccにターメリックを2.5gほど混ぜてお好みで、しょうが・シナモン・胡椒などを加え煮詰めます。甘さが欲しい時はハチミツを加えてください。また比較的簡単に栽培できることから、家庭菜園で育てている方も。4月下旬~5月上旬あたりの十分暖かくなった季節に「種ウコン」を土に植えて栽培し11月頃に収穫できるようです。土に触れることはリフレッシュ効果も高いので家庭菜園で育ててみるのもいいですね。