現代は淤血（おけつ）体質の人が多いと言われます。淤血とは、ひとことで言えば、血の流れが悪いこと。血液の粘度が高くなり、通常はサラサラと体内をめぐる血液が停滞し、各組織に栄養分を届けられなくなる状態のことです。放っておくと万病の元になるので、慢性化しないよう早めの改善がおすすめです。
淤血の原因は、過労、不規則な生活、暴飲・暴食、偏食、運動不足、ストレスなどとされます。また、血流が悪くなる事で、栄養を各組織に届けられず、さらに各器官の機能も低下し、放っておくと、シミ、肩こり、冷え性、腰痛、頭痛、胃痛、生理痛など不調があらわれます。毛細血管に酸素が届かなくなるため、血流低下から脂肪燃焼酵素リパーゼも活性しにくく太る原因にも。また、足腰が冷えると、冷たくなった静脈血が骨盤内を冷やして心臓に戻るので、生理痛や生理不順、下痢や便秘も引き起こし、女性は骨盤内にうっ血がたまりやすくホルモンバランスを乱してしまいます。冷えにより、血液がかたまるため流れずさらに淤血体質に。
人間の身体のpHは7.3前後といわれ、弱アルカリ性ですが、淤血の状態は体内が酸性になる事が関係しているそうです。酸性に傾いた体内を戻す方法は、食事や生活習慣でも行えます。イワシなどの青魚や野菜類の食物繊維、発酵食品など血の巡りを良くする食品を取り入れ、脂肪分や糖分など取りすぎないようにすることが大切です。偏った食事や栄養過多もドロドロ血を引き起こします。そのため、血流を良くするようストレッチやウォーキングを行ない、シャワーよりもゆっくり湯船につかることなどもおすすめです。
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