私たちの身体を作る成分の約60%が水分、身体を形成する組織は約40%、そのうち、蛋白質は約20%、炭水化物は約0.5%といわれます。水分以外に多くを占める蛋白質は、筋肉、内蔵、髪や皮膚など身体を構成するだけでなく、ホルモン、酵素、免疫等にかかわる大切な栄養素で、ストレスや疲労は蛋白質の消費が増え不足すると不調を招くため気を付けたいですね。

蛋白質は体内に取り入れられた後、細かく分解されアミノ酸になり吸収されます。アミノ酸には体内で作り出せない9種類の必須アミノ酸と、体内で作り出せる非必須アミノ酸があります。食品を取る時に大切なのは必須アミノ酸で、このアミノ酸のバランスを数値化したものをアミノ酸スコアといいます。全ての必須アミノ酸が規定量以上そろった食品をアミノ酸スコア100と言い、一つでも不足すると、せっかく取り入れても体内で有効利用されないため、食品を取る際には足りないものを補いながら取り入れることが大切です。

肉、魚、卵、乳製品などは、スコア100で効率よく体内に取り入れられますが、1日必要量は50㎏の成人で卵7個分とも。卵だけでは栄養が偏るため、スコアの低い食品も他のものと一緒に取ることでスコアは100になり、蛋白質やアミノ酸の合成にかかわる果物や野菜でビタミンやミネラルを補うと食事バランスも良くなります。アミノ酸スコアが分からない場合、和定食のように肉、魚、卵などの蛋白質と一緒に色々な食品をとることで、スコア値を下げずに体内に取り入れることが出来ます。次第に筋肉や体組織も維持され代謝アップに繋がり、肌艶や疲労回復、集中力にもかかわるので意識してみて下さい。

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