最近、手紙を手書きしたのはいつですか?特にお仕事をされている方でしたらパソコンで打つのがあたり前になっていますよね。手書きの場合は書き始めから書き終わりまで全体の構成を考えながら書き進めますが、カンタンに書き換えられるパソコンでの文章作成はその場の思いつきで書いたり削除したり。これって、脳の活動状況に明らかに違いがみられるそうです。

最近フェイスブックの文の長さを読むのが億劫な人か増えているそうです。なるほど、LINEやツイッターでもほぼ単語。言語レベルで言えば2~3歳児の使うレベルの文字数で現代のコミュニケーションがまかなわれてしまっています。ましてや、実際に対面で話すのとは違い、機械に向かってコミュニケーションを取っても社会性や理性をつかさどる脳の『前頭前野』は全く活性しないというから驚きです。目の前にいる人と話しをするときには活発に動く前頭前野が、テレビ会議で同じ相手と話しをしても活性しない・・・。囲碁などの対局も、コンピュータのゲーム相手だと前頭前野は全く活性しないそうです。

厚生労働省関係の調査では、治療が必要なレベルの中高生のスマホ(ゲーム)依存症は5年間で約40万人増え93万人に。一日何時間もスマホゲームやSNSにハマりいっときもスマホを手放せない依存症がひどくなると、脳の萎縮・理性の崩壊などがおこり、遅刻・欠席・ひきこもり・暴力といった深刻な問題も。頭を使っているから大丈夫と思いがちですが、実は前頭前野は『依存』に関係する部分が異常に反応するそうです。これは、アルコールやギャンブルと同じレベルなのだとか。たまにはスマホの画面から目を離して友人とのおしゃべりに時間を費やすのも、脳の健康のためにいいのではないでしょうか?