日本は長寿国とも言われるほど平均寿命が長く、男性で80.98歳、女性で87.14歳というデータが「平成28年簡易生命表の概況」厚生労働省から発表されましたが、そのうち寝たきりなど介護が必要な年数の平均が男性では9.79年、女性では12.93年ということがわかりました。
体の健康は心の健康にもつながります。私たちの健康寿命を延ばす為には何が必要でしょうか。
寝たきりの原因の一つとして、筋肉の減少があげられます。私たちの筋肉量は30代以降、年に1%ずつ減り続けて、筋トレなどの運動をしなければ、60代には30%の筋肉が減るそうです。筋肉量が減る事で、運動機能や新陳代謝が低下し、回復力も衰えてしまいます。脂肪燃焼効果も下がり肥満になると生活習慣病のリスクが急上昇します。また身体を支える筋力が弱ってくる為、背や腰が丸まった体型になり、見た目にも老けてみえてしまいます。逆に姿勢がいい人は、若々しく健康的にみえますよね。
健康寿命を長く保つ為にも、筋肉を鍛える必要があります。筋肉は年齢に関係なく鍛える事ができますし、はやく衰えを食い止める事で若さを保つこともできるのです。
全身の筋肉の70%が集中している下半身は、上半身に比べて3倍のスピードで衰えていくため、老化は足からといわれています。足腰を鍛える為に、ウォーキングやジョギングといった有酸素運動をとりいれる事で、遅筋といって持久力に必要な筋肉を鍛える事ができ、足からの刺激は認知症予防にも効果的なのだとか。
遅筋よりも速筋といって瞬発力に必要な筋肉の方が衰えやすく、とっさの動きが出来なくなり、転倒して骨折や、寝たきりになるなど要介護の原因になる為、並行して無酸素運動の筋トレ(スクワットなど)も必要とのこと。毎日無理なくできるように、階段を使用したり駅ひとつ歩いてみたりと、少しずつこの春から筋活をスタートしてみてはいかがでしょうか。