5月に入り、子供の日も近づいてきました。
お祝いに、色んな準備をされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この時季、「菖蒲湯」という言葉もよく聞きますね。
季節の行事をされない家庭も増えているようですが菖蒲湯は5月病にもお勧めとか。

5月5日の端午の節句は、菖蒲の根や葉を入れて入浴する事が習わしとなっています。
菖蒲湯の起源は古く、中国から奈良時代の頃、日本に伝わったと言われます。
当時は無病息災を願って、菖蒲やヨモギを軒につるしたり、菖蒲酒にして飲んだり、枕の下に敷いて寝る風習があったそう。
江戸時代に入り、菖蒲湯につかる習慣になったようですが、端午節や武士の出陣前に武運長久を願って浸かったのが起源だとか。

この菖蒲、精油成分も多く含まれ、リラックス効果も期待されています。
和製アロマといったところでしょうか。
アザロン、オイゲノールの成分を含み、鎮痛、血行促進、疲労回復の働きや、腰痛、冷え性、肩こりなどの緩和も。
精油成分を抽出してお湯に浸かることで経皮吸収されます。
だいたい30秒で浸透し、約20分で全身の細胞に行きわたり24時間ほどで体外に尿などと排出されます。
全身の肌を通し取り入れられる菖蒲湯は、その成分が効率よく浸透するため疲れがたまり易い5月にはお勧めです。
菖蒲を10本ほど束ね、少し高めのお湯に入れて頂く方法と、

葉を刻んでお茶パックに入れ、洗面器に入れ熱湯を注ぎ、10分ほどして浴槽に移す方法があります。
実は菖蒲には2種類あり、菖蒲湯に使うものはサトイモ科ですのでアヤメ科の物は使わないようにお気を付け下さいね。