最近、いつ涙を流しましたか?
目にゴミが入ったときとか、花粉で目がかゆい時の涙ではなく、感情が関係する涙です。
悔しい・悲しい・寂しい・嬉しい・おかしい・・・大人になることで、色々な場面で涙が出るのをグッとこらえてしまってはいませんか?
泣きたいときに思いきって涙を流すことは、心と体のバランスを保つ大切な行動の一つなのです。
「女性はすぐ泣く」と言われますが、実際女性は1か月に平均5.3回泣き、これは男性の3.7倍になるそうです。涙は自律神経の交感神経と関係が深いので、いろいろな感情で交感神経が優位になると涙腺が刺激されて涙がでます。また、男女の脳のつくりの違いもあり、女性の方が『感情』や『印象』といった記憶が男性よりも優れていることから、共感したり自分を重ね合わせることで泣きやすくなるのかもしれません。
実は泣くことはストレスを緩和する大切な行動。あなたも悔しい・悲しいといった感情によって泣いてしまったあと、心がスッキリしていると感じたことはありませんか?
このような感情で泣くと、「コルチゾール」というストレスによって分泌されるホルモン物質も涙と一緒に排出されます。これは、目にゴミが入って出るような涙では排出されることはありません。また泣いたあとには、脳内でモルヒネに似た作用をする「エンドロフィン」や幸福感を高める脳内物質の「セロトニン」などが分泌されストレスや痛みを緩和して、リラックスモードである副交感神経に切り替えてくれるのです。
「大人だから」「みんなの前だから」とガマンすることが多い涙。たまには感情のおもむくままに涙を流して心のお洗濯をするのもストレス解消になりますよ。