突然ですが質問です。
あなたは朝起きてすぐに歯磨きをしますか?
それとも、水を一杯飲んだり朝食を食べたりしたあとに歯磨きをしますか?
わたしたちが常識と思って毎日やっている歯磨きですが、意外にも病気や老化と密接に関わっていることをご存じでしょうか。
正しく口内環境をととのえて健康でいるために、最近明らかになった新常識をお話しします。

口内細菌が最も多く繁殖する時間帯は、朝の起床時。
睡眠中は唾液の分泌も抑えられ菌が繁殖しやすい状態にあります。
これらは歯周病のもとになるものだけではなく、心筋梗塞や糖尿病など命にかかわる病気になる細菌も多数含まれています。
となると、起き抜けにすぐ何かを食べたり飲んだりすることは、たくさんの細菌を体の中に取り入れてしまうということ。
年配の方や免疫力が低下している方の場合は特に、健康の面からも朝食前の歯磨きをおすすめします。

海外では当たり前のこの朝食前の歯磨きですが、日本ではまだまだ浸透しておらず、少数派のようです。

ここでお伝えしたいのが唾液の働き。
食後の口内は酸性に傾きやすくなっているのですが唾液のおかげで虫歯の原因になる酸を中和してくれます。
また食後は酸性化で歯も少し柔らかくなります。
食後30~60分以内にせっかく出ている唾液を洗い流して、柔らかく傷つきやすくなっている歯をゴシゴシ磨くのは、虫歯予防の面からも知る人ぞ知るタブーな習慣というわけ。
では、朝食後の歯磨きは?おススメは歯磨き粉を使用せず軽くブラッシングしたり、フロスケアをした後にキシリトールガムを噛んでさらに唾液の分泌を促したりする方法。

海外ではあたり前のこの習慣。
一度やってみる価値ありかもです。