爽やかな季節になってきましたね。
ゴールデンウィーク真っ只中、休暇を満喫中の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
最近おとななのに「ピーマンが苦手で・・・。」とせっせとお皿の片隅に
みじん切りのピーマンの小山を作っている人の姿を見て、
おとなの味覚事情が変わったのか、はたまたそれを恥ずかしいと思わない世の中になってしまったのか。
少し調べてみました。

人間が感じる基本の5つの味覚は、『甘味・塩味・うま味・酸味・苦味』。
この中で腐っていたり、毒性がある物を子供なりに経験が浅いながらも自分で判断できるよう、『酸味』や『苦味』がある物は拒否するように舌のセンサーが働きます。この二つは本能的に子供が好まない味なのです。
成長とともに良い意味でセンサーも鈍くなり経験も積むので酸味や苦味のある食べ物を拒否せず楽しめるようになるのが通常です。
しかし、生活環境からか最近の若者は、酸味や苦味を克服せずに子供の味覚のまま大人になってしまう人が増加。
そんな人達は『ピータータン(舌)』と呼ばれているそうです。

ピータータンの人は、子供の頃から甘くておいしい食べ物が豊富だったため、
あえて嫌いな食べ物を口にせずに成長し、未だにその延長で苦味のある野菜が苦手という人や、
逆に子供の頃に好き嫌いを強く怒られ無理やり食べさせられたものがトラウマで食べることができなくなった人が多いようですが、
そういえば、最近取りざたされた若者のビール離れやコーヒー離れも「苦くておいしさがわからない」という理由なのだとか。

甘いカクテルや、キャラメルフレーバーで味付けされたコーヒーの摂取量は上がっていることからも、
これからますます苦味に対する逆風は強くなっていくのかもしれません。