今年は新型コロナウィルスの影響で、日常生活では外出を控え、リモートワーク、リモート授業などが増えています。行動量が減るため、体重増加やむくみなど実感される方もいらっしゃるのではないでしょうか。筋肉を動かす機会が減ると気づかないうちに老廃物もたまってしまいます。きちんと老廃物を排泄できるように、リンパの流れを意識してみましょう。

リンパという言葉はよく聞きますが、血管のように全身に張り巡らされたリンパ管と、その中を通るリンパ液、リンパ管の中継地点となるリンパ節の総称がリンパです。

リンパの大きな役わりは、細菌や異物が体内に入らないようにする「免疫機能」と、体内の老廃物の回収と運搬を行う「排泄機能」の2つとなります。

心臓から排出された大部分の血液は全身をめぐり心臓に戻ります。全てが心臓に戻るのではなく、一部は動脈から流出し細胞に栄養や酸素を届け、再び血管に戻るのですが、血管に戻れなかった水分の一部がリンパ液となります。そして体内の余分な水分や老廃物、細菌などをリンパが回収し、排泄してくれます。

リンパ管の中継地点となる「リンパ節」は免疫細胞であるリンパ球や白血球がたくさん存在し、細菌や異物を取り込んで排泄するフィルターのような役割をしてくれます。リンパ節は、体内に600〜800個あると言われ、首や脇の下、脚の付け根のあたりに多く存在します。

体内に侵入した細菌や異物はリンパ節でせき止められ、免疫によって処理されたうえで、きれいなリンパ液になって静脈で回収され、心臓に戻ります。病気の時や不調を感じる時にリンパが腫れるのは、細菌と戦っている証拠なのです。

リンパの流れはとてもゆっくりで、呼吸や筋肉の動きによって循環しています。そのため、筋肉の動きが少ない場合、流れが悪くなりむくみなどの原因に。デスクワークの時に下半身がむくむのは筋肉運動が少ないためです。また、男性よりも女性がむくみを感じやすいのは、筋肉量の多さの違いのためでもあります。

リンパの流れを良くするためには、まずは筋肉を動かす習慣をつけてください。仕事上、動く機会が少ない場合は、1時間に1回程度立ち上がり屈伸運動をすることや、座ったまま足首を回すことも効果的です。

一日の最後に縮んでしまった筋肉を伸ばすために、ストレッチをしていただくこともおすすめです。とくに股関節付近はリンパが集中しているため、老廃物もたまりやすく、むくみやすいため、放っておくと冷えやセルライト、下半身太りにも繋がります。下半身の流れを良くして老廃物を排泄できるよう、太もも前後、ふくらはぎをしっかりストレッチしてみてください。

また、リンパの流れを促すには、リンパマッサージもおすすめです。全身をマッサージすることで、滞った循環をスムーズにしてくれるので、老廃物の排泄にも働きかけてくれます。マッサージ後にトイレに駆けこむことがあるのも、しっかり排泄されている証拠です。

忘れがちなのは、水分摂取。水分不足は体循環が滞る原因になります。カフェインやアルコールといったものではなく、ミネラルを含んだ水分を取ることで、滞りを防いでくれますので、定期的な水分補給は意識してください。

体調の変化は知らないうちに起こっていることがほとんどです。リンパの状態は、ひどくならないと分からない場合もありますが、老廃物がきちんと排泄されていないと、免疫をつかさどるリンパ球の数も減少してしまい、不調の原因になってしまいます。毎日、少しずつ習慣化してみてくださいね。

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