10月中旬を迎え、朝晩の冷気も増してきましたね。
体を冷やさず喉を痛めないように注意が必要です。
秋の味覚には、皮膚や粘膜を強化する栄養や、免疫力をアップする栄養が豊富に含まれていますが、その中で今回は、栄養の宝庫「柿」をご紹介します。

柿の原産地は中国や日本など諸説ありますが、日本には太古の昔から存在していたようで、当時は、甘柿ではなく、干し柿にする渋柿が栽培されていたようです。
日本から1789年にヨーロッパに伝わったといわれており、「Kaki」は世界共通の名称です。
学名も「ディオス ピロス カキ」といい、神から与えられた食べ物という意味があります。
柿が赤くなる時期は、気候もよく医者知らずという意味で「柿が赤くなると、医者が青くなる」という諺がありますが、
柿の栄養成分は、咳、発熱、口内炎、二日酔いなどの薬膳効果があり、この時期の強い味方といえますね。

生柿1個のビタミンCの量は、100mg以上で大人1日分の摂取量を1個で補う事ができます。
またポリフェノールの一種のタンニンを含み、血液中にある毒素や悪玉菌を減らし、
血液の流れをよくする働きがあるため、体全体の新陳代謝をよくすると考えられています。
抗酸化作用の高い成分を多く含んでいるため、シミ予防や、毛穴の引き締め、皮脂のコントロールなど、美肌効果が期待できます。
ビタミンC量は微量になりますが、生柿に比べて干し柿は、βカロテン(ビタミンA)を2倍の量摂取できるのだとか。
熱を下げる効果があるため、食べ過ぎは体を冷やしてしまうので、注意しましょう。

1日1個を目安にとりいれてください。